A Dirge 葬送歌

 

A Dirge 葬送歌

 

I.
あなたの長き日の務めは終わった/
あなたの掌を胸に重ね、
両腕を組み、あなたの休息に向かえ。
   世人には言わせておけ。
銀色の白樺の影が
あなたの墓を包む緑の上を撫でる。
   世人には言わせておけ。

II.
あなたを悩ませる、憂いも、誹謗もない/
白布に包まれたあなたを苛むのは
ただ小さな冷たい虫のみ。
   世人には言わせておけ。
あなたの墓を包む緑の上を
光と影は絶えずさまよう。
   世人には言わせておけ。

III.
あなたは床の上で寝返りを打つまい/
唸る蜂は歌うだろうか
誹謗よりも甘い調べを?
   世人には言わせておけ。
あなたの墓を包む緑から
あなたは決して頭を上げないだろう。
   世人には言わせておけ。

IV.
ワニはあなたのために涙を流した/
スイカズラと野バラは偽りの涙よりも
甘い露を滴らせる。
   世人には言わせておけ。
あなたの墓を包む緑の上で
雨は木々の音楽を奏でる。
   世人には言わせておけ。

V.
あなたの周りに、深く絡み合った
棘のある薔薇の、弱々しく淡い花、
そして谷間の長いムラサキランの花が咲く。
   世人には言わせておけ。
あなたの墓を包む緑を通り抜けて
一雨ごとにこれらは忍び寄る。
   世人には言わせておけ。

VI.
金色の目をした美しいキンポウゲ/
儚いアオツリガネソウは稀な
ムラサキツメクサの刺繍をじっと見つめている。
   世人には言わせておけ。
あなたの墓を包む緑のような寝床は
王たちでさえ持っていない。
   世人には言わせておけ。

VII.
粗暴な声はあちらこちらをさまよう:
神の大いなる言葉の賜物が
濫用されてあなたの思い出をかき乱す:
   しかし世人には言わせておけ。
あなたの墓を包む緑の中で
セミの歌がはっきりと聞こえる。
   世人には言わせておけ。

 

 

*ワニが獲物を食べる時に流す涙は、偽善者の涙になぞらえられてきました。イングランドではセミは数が少なく、声が聞こえることは稀なようです。
2025.9.27
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/dirge.html