Early Spring 早春

 

Early Spring 早春

 

I.
再び、天の力が
 すべてを新しくし、
赤く耕された丘を
 愛に満ちた青で覆う/
クロウタドリは意思を持っている、
 ウタツグミも同じである。

II.
天の扉が開く/
 ガラスの空から
ヤコブの梯子が
 緑の草に降り、
そして山の壁を越えて
 若い天使たちが通り過ぎる。

III.
彼らの前を通り雨が行き、
 つぼみが開き、
平野が輝いて、
 大水が通り過ぎる/
星々は彼らの手から
 森へと投げられる。

IV.
生き生きした空気がどんなに優しく
 森を扇ぐことだろう、
砂浜のはるか下に
 眠る深い海の
軽い寝息を
 陸は聞いている。

V.
ああ、躍動する血よ、
 季節の誘いに従え!
ああ、心よ、穏やかに、安らかに、
 見下ろし、見上げよ、
クロッカスの杯のように暖かく、
 スノードロップのように清らかに!

VI.
過去と未来は少しばかりの魔法で
 あの谷の輝き、
遠くの青い丘、
 そしていかにもはかない
音と香りの共感を
 きらめかせては消えてゆく!

VII.
軽やかな鳥よ、
 お前が密やかにさえずるまで、
優美な空想は広がる、
 そしてそっとかき回されて、
言葉から言葉へと移ってゆく
 変化の小さな鐘を鳴らす。

VIII.
今や天の力が
 すべてを新しくし、
冷たさを溶かし、
 花を露で満たす/
クロウタドリは意思を持っている、
 詩人も同じである。

 

 

2025.10.7
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/tiresias/earlyspring.html