Claribel クラリベル

 

Claribel クラリベル

 

クラリベルの静かに眠るところに
 そよ風はバラの花びらを落とし、
  止まり、息絶える:
しかし、重々しい樫の木は、
  内なる苦悶に
 古のメロディーの
 緑濃く、香しいため息を漏らす、
クラリベルの静かに眠るところに。

夕暮れにはただ一つの藪を
 カブト虫が唸りながら飛び過ぎる:
昼には苔むした墓石の周りを
 野生の蜂が羽音高く飛び回る:
真夜中には月がやって来る、
 そして一人見下ろす。
ムネアカヒワは声高く歌い、
澄んだ声のツグミが暮らし、
 ウタツグミのヒナは舌足らずに鳴き、
眠っているようなさざ波はあふれ出し、
 サラサラと流れる小川はきらめき、
虚ろな岩屋は応える
 クラリベルの静かに眠るところに。

 

 

2025.7.9
https://www.poetryfoundation.org/poems/45320/claribel