Lady Clara Vere de Vere クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢

 

Lady Clara Vere de Vere クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢

 

クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢、
 貴女が私の称賛を得ることないでしょう:
貴女は町へ行く前に、
 気晴らしに田舎者の心を踏みにじろうとされました。
貴女は私に微笑まれましたが、私は惑わされず
 罠を見抜いて、身を引いたのです/
貴女は百人の伯爵の末裔ですが、
 良い方ではありません。

クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢、
 貴女がその名前を誇りにされていることを知っています、
貴女の誇りは私の誇りと同じものではありません、
 私の出自を愛するにはその誇りは高すぎるのです。
貴女が甘美であるがゆえに、
 私がより真実の魅力を愛さなくなることはないでしょう。
娘盛りの平民の少女には
 百の紋章にも劣らない価値があるのです。

クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢、
 もっと従順な生徒を見つけるべきです、
たとえ貴女がすべてを支配する女王であっても、
 そのような心に私は屈しません。
貴女は私がどれほど愛するかを試されました、
 私の軽蔑こそがその返答です。
貴女の古い石の門の上のライオンも
 私ほど貴女に冷たくはないでしょう。

クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢、
 貴女は私の奇妙な記憶を呼び覚まします。
ローレンスが若くして死んだ後、
 貴女の家系が大いに栄えることはありませんでした。
ああ、貴女の甘美な瞳、貴女の優しい返事!
 貴女は偉大な魔女なのかもしれません/
しかし、彼の喉には
 貴女が決して見たくなかったものが懸かっていました。

クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢、
 そして、彼の母は彼を見て、
逆上しました。
 彼女は貴女について、ある真実を語りました。
確かに私は聞いたのです、一つの苦い言葉を、
 貴女に聞かせるにはふさわしくない言葉です/
貴女の態度にはヴェール・デ・ヴェール家の
 社会的地位に刻まれた、あの落ち着きがない。

クララ・ヴェール・デ・ヴェール嬢、
 貴女の広間に幽霊が立っています/
貴女のドアには流血の罪があります/
 貴女は健康な心を苦いものに変えました。
貴女は自責の念もなく進み続けて、
 彼にその目立たない価値を信じさせました、
そして、最後に、貴女は白けた目で彼をじろじろ見て、
 貴女の高貴な出自で彼を殺したのです

信じてください、クララ・ヴェール・デ・ヴェール、
 私たちの上の青い空から
庭師だったアダムとイブが
 長く続いた血筋の主張を微笑みながら見守っています。
いずれにしても、私にはこう思えます、
 善くあることだけが高貴なのです。
親切な心は王冠よりも価値があり、
 素朴な信仰はノルマン人の血よりも価値があるのです。

貴女を知っています、クララ・ヴェール・デ・ヴェール、
 貴女は貴女の城や塔の中で思いを焦がしておられます/
貴女の高慢な瞳の気だるい光は
 時の流れにうんざりしているのです。
輝かしい健康と限りない富を持ちながら、
 倦怠感に苛まれているのです、
貴女には時間の使い方が全然分からないので
 このようないたずらをしなければならないのです。

クララ、クララ・ヴェール・デ・ヴェール、
 もし貴女の手にある時間が重たいのなら、
貴女の門に乞食はいませんか、
 貴女の土地に貧しい者はいませんか、
ああ、孤児の少年に読み書きを教えてあげるといいでしょう、
 あるいは、孤児の少女に裁縫を教えてあげるといいでしょう、
人間らしい心を下さい、と神様に祈るといいでしょう/
 そして、愚かな農民は放っておいてください。

 

 

2025.9.15
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/ladyshalott/ladyclara.html