The Dawn 夜明け
「君たちはまだ子供だ。」
エジプトの神官からソロンへ。
I.
夜明けの赤!
ティルスのモロクの赤く焼けた手のひらで泣き叫ぶ赤ん坊、
南方の森で、兄弟であることを忘れて人間を食らう人間、
主の御名の下に、次から次へと、魂を炎の餌食にする司祭たち、
首狩り族と、人間の血の上を漂うダホメーの舟!
II.
夜明けの赤!
神なき民衆の怒り、キリストに似ていない王たちの浮かれ騒ぎ、
そして都市に降り注ぎ、農場を燃え上がらせる戦争の稲妻、
なぜならバビロンは生まれたばかりの嬰児、ローマは腕に抱かれた赤子、
そしてロンドン、パリ、その他すべてはまだ手引き紐につながれた子供だからである。
III.
夜明けであって昼間ではない、
不名誉がその食人の宴で冷血の名前を口にし、
そして肉体と魂が滅びて、ともに沈み、
そして千の都市の新聞がその獣臭さゆえに重宝され、
あるいは硬貨や小切手のために汚れなき真実が容易に侵犯されるときは。
IV.
夜明けであって昼間ではない!
低い獣の巣穴から登ってきた者、心と魂を持った人間、
四つ足の意思の奴隷ではない者がこれほどまでに少ないことは恥ではないだろうか?
しかし、もし太陽の光がまだ二千万の夏を与えてくれるなら、
人類の真昼にほど遠い我々にも、成長のための時間はある。
V.
夜明けの赤!
その赤は薄まりつつあるのだろうか?そうあって欲しい、しかしいつ、我々は
いまだ徘徊して、我々を悩ませる野獣の亡霊を葬り去って、自由になれるのだろうか?
百、千の冬の後だろうか?ああ、我々の子供たちはどうなっているのだろうか、
十万、百万の夏の後の人間たちは?
*ダホメーは現在のアフリカ・ベナンの旧名、奴隷狩りで有名でした。
2025.10.10
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/deathofoenone/dawn.html