The Deserted House 廃屋

 

The Deserted House 廃屋

 

I.
命と想いは手に手を取って
 扉と窓を大きく開け放したまま、
 共に去ってしまった/
なんと不注意な住人たちよ!

II.
 家の中は夜のように暗く
 窓に灯る明かりはない/
 かつてはあんなにも頻繁だった
 ドアの蝶番の呟きも聞こえない。

III.
扉を閉ざせ、鎧戸を閉めろ、
 さもなくば、窓越しに見てしまうだろう、
 あの暗い廃屋の
剥き出しの姿と、虚ろさを。

IV.
さあ、立ち去ろう/ここにはもう歓喜も
 浮かれ騒ぎの声もありはしない。
この家は土で築かれたもの、
 ゆえに、また土に還っていくのだ。

V.
さあ、立ち去ろう。命と想いは
 もはやここに住んではいない、
  栄光の都―
遥か遠くの、偉大なる都に―朽ちることのない
 館を買ったのだ。
ああ、願わくば、我らと共に留まってほしかったものを!

 

 

2025.12.22
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/desertedhouse.html