To- 啓上

 

To- 啓上

 

I.
聡明な友よ、君の愉快な軽蔑は
 鋭い笑いの刃によって、人間の信条の
  もつれた結び目を真っ二つに切り離す、
 心を縛り、締め上げて血を流させる
  凶器の縄を切り離すのだ、
光に縁どられた朝のまぶたでさえ
  君ほどに鋭い眼差しを宿してはいない/
  もし私に予言の力があるなら
 君が虚しく人生を終えることは決してないだろう。

II.
詭弁家は卑屈に身を屈め/
 偽りは手を尽くして隠した素顔をさらけ出す/
 君の巧みな機知という、鋭い矢音の矢がある限り
美しい顔をした「真実」は、もはやうなだれることはない。
殉教者を焼く炎も、鋭い剣も
 あの古い嘘を葬り去ることはできなかった/
 しかし偽りは、君の狡猾な言葉に幾重にも射抜かれて
より穏やかな死を迎えるだろう。

III.
松葉杖にすがり、青ざめ、疲弊して、
 窮地に陥った弱々しい真実は、
 君の王者のような知性に養われ、
  そして、勇敢な競技者になって
稲妻のような速さでのたうつ敵の手足を
 指先ひとつで鎮めてしまうようになるだろう/
かつて薄暗いペヌエルの地で
 困惑した天の星座たちが立ち止まって見守る中、
ヤボクの渡しにおいて、彷徨うイスラエルと
夜明けまで一晩中組み打ちをした、あの不思議な天使のように。

 

 

2025.12.23
*ジョセフ・ウィリアムズ・ブレイクスリー(1808-1885)への手紙です。彼はケンブリッジ大学で使徒団に属し、後に聖職についてリンカーン大聖堂の主席司祭になりました。
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/to.html