To W.C. Macready 1851 W.C.マクリーディ殿 啓上 1851年

 

To W.C. Macready 1851 W.C.マクリーディ殿 啓上 1851年

 

(口語調)
お別れです、マクリーディ氏、私たちは今夜お別れします/
 惜しみない万雷の拍手は幾度となく、人々の心を打つために
 あなたの力が遺憾なく用いられたことを告げてきました。
私たちは声を揃えて、心からの感謝を捧げます。
お別れです、マクリーディ氏、今宵この夜に、私たちはお別れします、
 その誉れを胸に家路に就いて下さい/かつての名優ギャリックや
 威厳あるケンブルたち、芸術を通じてこの国を
より清いものにした、至高の先人たちの列にお並び下さい。
あなたあればこそ、私たちの演劇は死に絶えることなく、
 子供のような大人たちが群がる、空疎なパントマイムや金メッキの玩具に
 成り下がることを免れたのです。
 お別れです、道徳的で、厳かで、崇高なマクリーディ氏/
私たちのシェイクスピアの、穏やかな、遍く世を見渡す眼差しは、
 二百年の時を超えて、満足げにあなたに注がれていることでしょう。

 

(文語調)
さらば、マクリーディ、今宵、我ら別れゆく/
 惜しみない万雷の拍手は幾度となく、人々の胸を打つために
 貴殿の力が遺憾なく用いられたことを告げてきた。
我ら声を揃え、心より感謝を捧げる。
さらば、マクリーディ、今宵この夜に、我ら別れゆく、
 その誉れを胸に家路に就かれよ/古の名優ギャリックや
 威厳あるケンブルら、芸術を通じて国を
より清きものとした、至高の先人たちの列に並び賜え。
貴殿あればこそ、我らが演劇は死に絶えることなく、
 幼稚なる大人の群がる、空疎なる無言劇や鍍金の玩物に
 堕つるを免れたり。
 さらば、道徳的で、厳かで、崇高なるマクリーディ/
我らがシェイクスピアの、穏やかな、遍く世を見渡す眼差しは、
 二百年の時を超え、満ち足りて貴殿の上に注がれん。

 

 

*名優ウィリアム・チャールズ・マクリーディ(1793-1873)の引退記念晩餐会(1851年3月1日、ロンドン・タバーン)に寄せた一文です。
2025.1.6
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/locksleyhall/macready.html