Doubt and Prayer 疑念と祈り

 

Doubt and Prayer 疑念と祈り

 

罪が余りにも頻繁に、あなたの鞭で咎められ、
私たちが数多くの虚しい嘆息とともに「運命の盲目」を罵るとき、
私たちは罪から悲しみを経由してあなたへと続く、
私たちの真の祖先が辿った同じ道を歩みます/
そして、私が今あり、昔あり、私の父であり、私の兄弟であり、
そして私の神である愛を知る前に
私の思考力を奪いたまうことなく、
私の屍からあなたの生きた草花を芽生えさせたまうことなかれ!
私の忍耐力を固くし、悲しみを和らげたまえ!
私が祈っている間、私の砦ではなく、牢獄である
この強化された不信の壁が、崩れ去るまで
トランペットを力強く鳴り響かせたまえ!
そして、もしそれが御心ならば、私の輝かしい日を短かからしめたまえ、
もしあなたがその日によってあなたの栄光を輝かせたまうのならば。

 

 

2025.6.5
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/deathofoenone/doubtprayer.html

The Fleet 艦隊

 

The Fleet 艦隊

 

I.
あなた、あなた、あなたがもし、イングランドとは何か、
 そのすべてのすべてを理解しないなら、
この地のすべての呪いがあなたに降りかかり、
 この古きイングランドは滅びることになるだろう、
    ネルソンが偉大にしたこの国が。

II.
彼の島、地球上で最も強大な海洋国家、
 わたしたちの美しい島、すべての海の支配者―
その完全な参政権――それに何ほどの価値があろうか―
 古より名高いその自由に―
    国が……滅びてしまったなら?

III.
その勇敢な軍は散り散りで、数が少なく、
 その無数の島々は食糧を異国から得ている―
イングランドの艦隊はそのすべてのすべてである。
 その艦隊はあなたの手の中にある、
    そして国の運命も艦隊の手の中にある。

IV.
あなた、あなた、艦隊の指揮を執るあなた、
 もし、あなたが国に屈辱をもたらし、
すべての人を飢えさせるようなことがあれば、狂った群衆の無数の足が
 あなたをその地位から蹴り落とすだろう、
    しかし、その時には、もう遅すぎる、遅すぎる。

 

 

 

2025.5.18
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/locksleyhall/fleet.html

The Northern Cobbler 北の靴修理屋

 

The Northern Cobbler 北の靴修理屋

 

I.
サリーが帰ってくるまで待ってろ、話したいことがたくさんあるだろうからな。
ああ、お前が元気そうで本当に嬉しいよ。
「太陽の真下の、放埓な国に投げ出された!」
船乗りってのは不思議なことを見たりしたりするもんだな/
「何か飲むものはないか―いかしたやつは?」アダムのワイン(*水)しかない。
この小さな丘の斜面の暑さは、赤道の暑さに比べてどうだ?

II.
「そこにある瓶は何だ?」教えてやろう。ジンだ。
だが、お前がグロッグ(*水割り)を飲みたいなら、居酒屋に行ってくれ。
いや―本当に嬉しいんだが、たとえどんなに喉が渇いていても、
その瓶のジンはお前にはやらない。理由を教えてやろう。

III.
俺がお前の姉さんと結婚したのはいつだっけ?六月の終わり頃だった。
十年前だ。良く調律されたバイオリンみたいにうまくやっていた/
俺は古いブーツや靴の底の張替えが誰よりも上手かった、
サースビー・トーンからハームズビー、ハッタービー・ホールの間の誰よりもだ。
花盛りのミツバチみたいに忙しく、心は最高に幸せだった。
そして、赤ん坊が生まれ、俺は酒を飲むようになった。

IV.
否定はしないよ、うん。今は少し恥ずかしいけどね。
「北斗七星」ではいい歌を歌えた。いい歌を歌えたんだ「北斗七星」では/
霜の夜に滑って尻を痛めたこともあったけどな、
完全に酔っぱらっちまって、仲間と一緒に頭から肥溜めに落ちたこともあった/
仕立屋と喧嘩したこともある―半人前以下の野郎だったよ、うん―
奴が猫みたいに俺の顔をビリビリに引っ掻いたんで、彼女は頭にきた。
サリーは口うるさく俺を叱った「脳みそを酒に浸して、
飲んだくれて、びしょびしょになって、タバコを吸って、道端でぶらぶらして、
地主様に会っても帽子も取らない/」
自分の鼻を斜めに見たら、燃えてるみたいに真っ赤だった/
いつも酒浸りだったし、いつも王様みたいに飲んでいたもんだから、
客は糸の切れた凧みたいにいなくなってしまった。

V.
サリーは生活のために他人の洗濯をした。
ああ、でも彼女は俺を信じていたせいで、俺によけいに酒を飲ませることになった。
サリーが背中を向けている隙に、俺は彼女が隠してた古い長靴下を見つけたんだ、
俺は彼女が稼いだ金を掻っ攫った、そしてそれを酒に使っちまったんだ、やっちまったんだ。

VI.
ある晩、俺は市場から逃げ出した雄牛みたいに帰ってきた。
彼女は泣きながら、髪を掻きむしりながら、俺を待っていた。
俺は揺りかごにつまづいて転んだ、そして腹を立てて
家中の家具をバラバラにする、と喚いた、そしてサリーを蹴った。
テーブルと椅子をめちゃくちゃにした。彼女と赤ん坊は泣き叫んだ。
死にかけの野獣みたいに、俺は訳が分からなくなっていたんだ。

VII.
朝起きると、サリーがびっこを引いていた。
俺が蹴ったせいだ。とても恥ずかしかった。
サリーは腑抜けたように、古びた寝間着を引きずっていた。
赤ん坊の顔は汚れていて、家中がひっくり返っていた。

VIII.
俺はサリーが可愛くて、きれいで、素敵だった頃を思い出した。
柱みたいにまっすぐで、頭からつま先まで花みたいに真新しかった。
サースビー・トーンで初めて彼女にキスした時のことを思い出した。
日曜の朝にヒバリが最高の歌を歌っていた。
姿は見えなかったが、高く舞い上がっていく声が聞こえた。
そしてヒバリは太陽に近づいて、火の粉みたいに輝いた。
「見える?」と彼女は聞いた。「私には見えるわ」と。でも
俺には彼女の可愛い青い目に映る太陽の微笑みしか見えなかった。
俺が「キスさせてくれ」と言うと、サリーは「だめ」と言った。
でも俺はキスした、そして、もう一度キスをした。サリーは「やめて!」と言った。

IX.
日曜礼拝で、彼女ははじめ変な顔をしていた。
でもその後、一緒に賛美歌を歌った。木の枝にとまった鳥みたいに。
マギンズは地獄の炎と神の愛について説教をした。
そして、帰り際にサリーはキスしてくれた。

X.
キスからキックへの転落は、
まるでサタンが天国から地獄に落ちたようなもんだ―地獄に酒はないだろうが/
ドアから狼を追い払うみたいに、俺がサリーを蹴ったのは、酒のせいだ。
俺は前と変わらず、彼女を愛してたんだから。

XI.
大きな木偶の坊みたいに、俺はベッドで泣きじゃくった―
「二度としない」と言うと、サリーは顔を上げて言った、
「信じない。あなたも他の男たちと同じよ。
また酒の匂いを嗅ぎまわって、同じことをするわ。
酒はあなたの敵よ。私はあなたをよく知ってる、
それを見て匂いを嗅いだら、地獄の底までついていくでしょうね」

XII.
「いや、もう酒の匂いを嗅ぎまわらない」と俺は言った。
「そうかしら?」と彼女は言った。俺は心の中で「たぶん」と思った。
「いや」と言って、俺は弾丸のように走り出して、居酒屋に行った。
そして、そこにあるやつを持って帰ってきた。大きな黒いジンの瓶を。

XIII.
「気絶しそう」とサリーは言った。そして泣き出した。
だが、俺はそれを彼女に渡して「サリー」と言った。
「主のみ名とみ恵みの力によって、それをそこに立ててくれ。
そこに立ててくれ、俺が敵の顔をまっすぐに見られるように。
それを窓際に立てて、俺に見せてくれ。
水みたいにしか見えなくても、それは悪魔そのものだ」

XIV.
気分が落ち込んで、仕事も何もできなかった。
不快で、イライラして、手が震えて、錐で手を突いてしまった。
でも彼女が俺を慰め、俺の膝の上に座ってくれて、なだめすかして、優しくしてくれたんで、
俺はやっと、もう一度自由になれたような気がした。

XV.
サリーはそれを周りに言った、それで道行くやつらがみんな立ち止まって、物珍しそうに覗き込んだ。
まるでそれがジンのクォート瓶じゃなくて、魔法をかけられた何かみたいだった/
水だと言うやつもいた―俺が妻に嘘をついていると。
命と引き換えにしても、ジンを手離さなかった俺だからな。
鍛冶屋は腕をまくって、その太さを見せ、
「触ってみろ!水なんか飲んでいたらこうはならない!」と言った。
医者は日曜日、ろうそくに火を灯す頃に、訪ねてきて、
「こういうやり方は良くない」と言った「少しずつ、少しずつやめなさい。」
牧師は「あなたは単なるメソジストに過ぎない」と言って、帽子を置いた。
そして、ジンの瓶を指して「しかし、あれについてはあなたを尊敬する」と言った/
地主様ご本人もお屋敷から歩いてきて、
俺の手を叩いて「尊敬する」と言った。
そして、風のように速く広く客足が戻ってきた。
そして、この辺の底を張り替えるブーツの半分を俺のところに持って来た。

XVI.
それはそこにある。そして、俺が死ぬまでそこにあるだろう。
俺はそれを、また違った意味で愛するようになった。
それを誇りに思っている、うん、俺はそれを綺麗に磨いてピカピカにしている、
それを愛して、拭いて、埃を払って、光の中に置いている。

XVII.
パイント瓶でもよかったんじゃないかって?確かにな/
でも、俺はもっと大きな足かせと戦いたかったんだ。そして戦い抜いた。
もし味見したならば、さぞかし美味いことだろう。
だが、だめだ。絶対に飲まない。本当に自分を恥ずかしく感じるだろうからな。

XVIII.
一度、女房に言った「俺が死んだら、
瓶を粉々に砕いてくれ。あいつには悪魔が宿っている」と。
だが、その後、考えを変えた。もしサリーが後に残されるのなら、
それを俺と一緒に埋めさせて、神の御前に連れていくことにする。

XIX.
こっちに来い―通りを歩いている女がいる。
知ってるだろ―とても可愛くて、立派で、きれいで、素敵な彼女を?
服を見てみろ。ほとんどまっさらな新品だ。
トミーの顔は、朝露に洗われたリンゴみたいにつやつやしてる。

XX.
サリーとトミーだ。晩飯を一緒に食おう。
ベーコンとジャガイモ、そしてベスリングのプリンとアダムのワインだ。
でもグロッグを飲みたいなら、居酒屋に行くんだな。
やつの血は一滴も流させない。たとえサリーの身内のためだったとしてもな。

 

 

2025.5.24
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/ballads/northerncobbler.html

from The Princess: O Swallow 「王女」より:おお、ツバメよ

 

from The Princess: O Swallow 「王女」より:おお、ツバメよ

 

おお、ツバメよ、ツバメ、飛んで行く、南へ飛んでいくツバメよ、
彼女のもとへと飛んで、彼女の金色の軒に降り立ち、
そして彼女に、彼女に伝えてくれ、この伝言を。

おお、伝えてくれ、ツバメよ、その両方を知っているお前よ、
明るく、激しく、気まぐれなのが南であって、
暗く、誠実で、優しいのが北であると。

おお、ツバメよ、ツバメよ、もし私がついて行くことができて、
彼女の格子窓に降り立つことができたなら、私は鳴き、さえずり、
二千万もの愛をささやくだろう。

おお、私がお前だったなら、彼女は私を迎え入れ、
その胸に抱きしめ、その雪のような揺りかごを
私が死ぬまで、優しく揺らしてくれるだろう。

なぜ彼女は心に愛をまとうことをためらうのだろう?
すべての木々が緑に覆われてからも、
その身を飾るのをためらう若いトネリコのように。

おお、伝えてくれ、ツバメよ、お前のヒナは飛び去ったと。
彼女に言ってくれ、自分は南では遊び戯れているだけだ、
しかし北では、長く巣を営んでいると。

おお、伝えてくれ、人生は短いが、愛は長く、
そして北の夏の太陽は短く、
南の美しい月は短いと。

おお、金色の森から飛んで行くツバメよ、
彼女のもとへと飛んで、鳴き、口説いて、彼女を私だけのものにしてくれ、
そして彼女に、彼女に伝えてくれ、私もお前の後から行くと。

 

 

2025.6.4
https://www.poetryfoundation.org/poems/45381/the-princess-o-swallow