Faith 信仰

 

Faith 信仰

 

I.
最高者が最も賢く、最良なる者であることを、もはや疑うなかれ。
自然を悲しませるものすべてに、汝の希望を空しくさせ、汝の平安を破らせることなかれ。
 火山の噴火、難破、雷、
大地を引き裂く地震、飢饉、疫病を恐れることなかれ!

II.
人間の信条が心の欲するところよりも低いことを、嘆くことなかれ!
いと高き輝きは、距離を隔てる門を通り抜けてやってくる。
死がその門を開け放つまで待て。その時、不滅の炎の輝きの中で、もはや人は
人間の憎悪によって創造主を悪しきものとはしなくなるだろう!

 

 

2025.10.28
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/deathofoenone/faith.html

The Poet’s Mind 詩人の心

 

The Poet’s Mind 詩人の心

 

I.
詩人の心を悩ませるな
 その浅はかな機知で:
詩人の心を悩ませるな/
 なぜなら、それは君には計り知れないからだ。
それは常に澄んで明るく、
水晶の川のように流れ/
光のように明るく、風のように澄んでいなければならない。

II.
暗い眉の詭弁家よ、近寄るな/
 ここは聖なる地だ/
 空虚な微笑みと冷え切った嘲笑は
   ここに来るな。
 この地を囲む月桂樹の灌木の
 あらゆる香り高い花に
私は聖なる水を注ごう。
花たちは君の残酷な喝采に卒倒するだろう。
 君の目には死があり、
 君の息には霜があって
 それは草木を枯らすだろう。
  君のいるところでは
   森の野鳥の大騒ぎも
   聞こえない。
庭の真ん中では鳥が上機嫌に歌っている。
君が入って来たなら、それは地面に落ちてしまうだろう。
中央では低い
   メロディアスな雷鳴とともに
   幕電のように常に輝き続ける
 噴水が飛び跳ねている/
それはあの遠い
 紫の山の脳から昼も夜も、

 常に引かれ続けている。
それは天上から山へと引かれている、
そしてそれは木陰の多い平らな芝生に湧き上がる、

そしてそれは不滅の愛の歌を歌う/
そして、その声はとても澄んでいて、豊かなのにもかかわらず、
君には決して聞こえないだろう、君の耳はあまりにも鈍い/
だから君は君がいるべきところに留まれ/君は罪に汚れている/
君が入って来たなら、それは大地に吸い込まれてしまうだろう。

 

 

2025.10.28
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/poetmind.html

Owd Roä. 老犬ローバー

 

Owd Roä. 老犬ローバー

 

さて、あの犬はもう耳が聞こえず、目が見えず、立てず、歩けないのだから、
ローバー、ローバー、ローバーと呼んでもしょうがない。

だが、この老いたローバーの晩年を、できる限り幸せなものにしてやりたい、
なぜなら、私はどんな人間よりもローバーに大きな借りがあるからだ。

お前は赤ん坊の頃、大きくなり過ぎる前、彼の背中に乗ったことがある、
彼はどんな用事でもしてくれた。いつもとても行儀が良かった。

ああ、だが彼は戦うときには意思を持って戦い/そしてそれを貫くことができたのだ、
ローバーは、いつどこに骨を埋めるべきかを知っている犬だった。

そして彼は王のように頭を高く上げ、尻尾を垂らすことはなかった、
私たちがハウラビーデールにいた頃、恥ずべきことなど何もなかったからだ。

生きている間、彼は私によく尽くしてくれた。だからディック、彼が死んだら、
私は弔辞を読んでやりたいと思っている。

彼はここで私たちを代表している国会議員よりも良識がある、
もし彼が州の代表に立候補したなら、私は彼に投票するだろう。

「忠実にして真実」―聖書の言葉だ―そして忠実にして真実な者は
二本足より、四本足で歩く者に十倍も見出されるだろう。

そして二本足の者は歩くが、四本足の者は走ることも知っている―
眠いか、ディッキー!しかし、時計が鳴るまで起きていなさい。

なぜなら、ハウラビーデールに住んでいた頃のローバーの話をしたいからだ。
十年前―だめ―だめ!エールは一杯だけにしておきなさい。

あれは私が生まれるずっと前に建てられた、奇妙な時代遅れの家だった、
煙突の半分は斜めに傾いて、干し草の束みたいにねじれていた。

秋になると、それを絵に描く人たちがやってきて、
画架を立てて、その玄関ポーチと、

折れた棒の上の双頭の鷲を描いていた/
そのレンガの上に生い茂っていたようなツタを、彼らは見たことがなかった/

そして―今はもうない、すべてはビートとカブの畑になって、
鋤で平らに耕されてしまった―その家で、ある夜、

私は一人座っていた、
足元にはローバーがいて、石のように静かに眠っていた。

クリスマスイブの、これと同じくらい寒い夜だった。そして牧草地も同じくらい真っ白だった、
そしてその夜、フェンスはすべて、風が吹き寄せた雪に支えられていた。

そして猫はローバーの隣で眠っていたが、私は起きていた、
タバコを吸いながら、いろいろ考えていた―ケーキを食べ過ぎてはいけないよ。

夕食の後、作男たちは歌を歌って、ビールを飲んで、
そして、それぞれ帰って行った/そこには誰もいなかった、彼らの誰もいなかった。

彼らは皆、幽霊が怖くて家に泊まりたがらなかったのだ、
だがディッキー、幽霊なんてのはネズミやハツカネズミに過ぎなかった。

そして私は一度、外を見た。谷はすっかり解けていた、
雪の中を長い黒い蛇のように流れる小川が見えたのだ。

そして私は、雪の塊が崖から小川に崩れ落ちる音を聞いた、
そして玄関に立っていると、首筋に雫が落ちるのを感じた。

そこで私はまた家に入って、過ぎ去った良き時代を思った、
そして戦争で儲けたお金、そしてこれから来る時代のこと/

もし国が外国の小麦を輸入するなら、
ブリテンの農民は、どうして再び立ち上がれるだろうか。

どうやって地代を払い、作男たちに給料を払えるだろうか?
すべては、自分自身に背を向けた男のせいだ。

君は私たちの上の部屋で寝ていた、君が呼ぶ声は私たちに聞こえなかっただろう、
だから母さんは、君と君の揺りかごを丸ごと下に降ろすよう私に言っていた/

君と一緒に寝ていた農場の娘は許しを得て、
その夜、家族のところに帰っていた、クリスマスイブだったからね/

しかし、母さんが床についたとき、私は君のことをすっかり忘れていた、
そして私は椅子に座ったまま眠ってしまった、自由貿易のことが頭から離れなかった。

そのうち夢を見た、地主様が入ってきたので、私は「地主様、もう遅い時間です、」と言った、
そして、彼の顔がそこの暖炉の薪のように赤くなっているのを見た。

そして彼は「今夜、地代を払えるか?」と言った。私は「いいえ」と答えた、
彼は私の髪を強く掴み、「ならば今夜、出て行ってもらう。」と言った。

「クリスマスイブに私を追い出すつもりですか?」と私は言った、
そのとき私は目を覚まし、ローバーが私の袖を引っ張り、引き裂いているのに気がついた。

彼が完全に狂ってしまったと思った。意図が全く分からなかった/
そして「離れろ、このケダモノめ」と言って、彼を蹴飛ばして、追い出した。

すると彼は階段を駆け上がって行った、首が折れたような音がした、
そして私は、小さなディッキー、君の寝室のドアに鍵がかかっていないことをすっかり忘れていた!

そして私は再び椅子に座って、頭を床に落として眠り込んだ。
そして、ローバーが前よりもひどく私の袖を引っ張って、引き裂いているような気がした。

そして、もう一度彼を蹴ったと思ったら、代わりに君の母さんを蹴ってしまった。
「なに鼾をかいているの?家が燃えているのよ」と彼女は言った。

君の母さんは、農場の娘に口うるさかった。
少しも悪くなくても、しばしば、何か悪いことを見つけ出した

そして、彼女は私が罪を犯すことを強く警戒していた、
その娘は、農場で働いたどんな娘よりも自堕落でふしだらだったからだ。

しかし、私もよく注意していたのだが、母さんは口が過ぎることがあった、
だから私は椅子に座ったままでいた。私はからかわれていると思ったのだ。

そして私は「ベス、君が私に良くしてくれるなら、君に良くしてあげるよ」と言った。
しかし彼女は私の椅子を半ばひっくり返し、狂ったフクロウのように叫んだ―

「はしごを取りに行って。もし何かの役に立つのなら、起きなさい」
そして私は「もし私が役立たずでも―今では―全くの役立たずでも―

それでも、何でも言われた通りにするような、全くの役立たずじゃない」
「でも階段が燃えているのよ」と彼女は言った/そして彼女が泣いているのに気づいた。

そして彼女は「ディックを助けなきゃ、しっかりして!」と叫んだ。
そこで私は庭へはしごを取りに行って、壁に立てかけた。

そして登って、窓を叩き割った、
しかし熱が目に飛び込んできて、落っこちそうになった。

君の母さんははしごを支えて、怖がらないで、と言ってくれた、
そして私は怖くなかった。少なくとも怖がってはいなかったと思う/

しかし、煙で君がどこに寝ているのか分からなかった、息子よ、
そしてローバーは部屋にいて、狂ったようにワンワン、キャンキャンと吠えていた/

そして君も同じように泣き、叫んでいた。まるで噛まれたみたいに。
それは噛まれたのではなく、火傷だった。その跡はまだ君の肩に残っている。

そして私はローバー、ローバー、ローバーと呼んだ。半ば聞こえないだろうと思っていた、
しかし彼は私の子供を口にくわえて、炎の中を窓までやってきたのだ!

彼は名前を呼ばれると、慈悲の天使のように、
あるいは、誰かが炎の中で見た聖書の別の天使のように、

誰かが息子を求めたとき、彼女に息子を約束した天使のように、たちまちやってきた。
そしてローバーは、天使のように私の息子を救ってくれたのだ。

それで君を降ろして、私は「ローバーを助けなきゃいけない」と言った。
「あのケダモノを助けに?」私は彼女に「そうだ、行かなきゃいけない」と言った。

そして私は再び窓まで登って、老犬ローバーの頭を掴んだ。
毛がゴッソリ抜けた、最初は死んでいる、と思った/

馬の毛を焼くような匂いがして、モグラのように盲目に見えたのだ、
そして彼の半分は赤ん坊の肌のようになっていた。目を覚まさせることはできなかった。

しかし、私は彼を降ろして、納屋にたどり着いた、風が反対側に強く吹いていて、
風向きは変わりそうになかったので、納屋は燃えないと思ったのだ。

そして私はローバーの名を呼び続け、彼はようやく少し尻尾を振った。
しかし、雄鶏は夜通し鳴き続けた。今でもその声がきこえるようだ/

そして犬たちは周りで遠吠えしていた、そして君もキーキー泣いていた、
そして母さんはガミガミ言っては、我慢して、うめいて、またガミガミ言っていた。

そして屋根が落ちて、レンガや梁がガラガラと崩れる音が聞こえた、
火は審判の日のように燃え盛り、荒れ狂い、うろつき回っていた。

そこが十分に暖かかったことは間違いないが、納屋はとても寒かった。
そこで私たちは寄り添って小さくなって、できる限りお互いをかばい合った。

そしてローバーは意識を取り戻した。しかし母さんはずぶ濡れで、
可哀そうに、その晩、干し草の中で凍えて死んでしまった。

棟木が落ちるときには、教区の半分の人が駆けつけてくれていた―
遅過ぎた―しかし、今やすべてが終わった―すべてが終わったのだ―そして十年になる、

遅くなったな、もう寝なさい。だが、私も一緒に行って明かりを消そう、
もう火事のないように―じゃあ、小さなディック、おやすみ。

 

 

*原文はリンカンシャー訛りで書かれています。
2025.10.27

https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/demeter/owdroa.html#back5

| カテゴリー : テニスン | 投稿者 : 上田エリヤ

Requiescat 安らかに眠れ

 

Requiescat 安らかに眠れ

 

あの広大な水面がゆっくりと穏やかに
 過ぎ去ってゆくところに、彼女の美しい小屋が建っている。
それは藁の屋根から土台まで
 滑ってゆく水に夢のように
映っている。

そして彼女はさらに美しい、しかし、ああ、なんと早く逝ってしまうことだろう!
 彼女の静かな人生の夢は、いま終わりを告げる。
彼女の平和な存在は、より完全な平和に向けて
 ゆっくりと過ぎ去ってゆく。

 

 

2025.10.26
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/enocharden/requiescat.html

北の農夫 ニュー・スタイル

 

北の農夫 ニュー・スタイル

 

I.
軽やかに走る、わしの馬の足音が聞こえるか?
財産、財産、財産―わしにはそう聞こえる。
財産、財産、財産―サム、悩んでいるお前は愚かだ:
馬の脚一本の方が、お前の脳みそ全部より役に立っている。

II.
止まれ―サム、お前に一言っておかなければならないことがある―あれは牧師の家だ―
人間は人間か、それとも鼠か、そんなことも分からないのか?
よく考える時だ―今週でお前も二十歳になる。
財産、財産―止まれ、だから、止まれ―独り言を言わせてくれ。

III.
わしと婆さんは、サミー、お前のことを話していた/
お前は母さんに話をして、そして母さんはわしに伝えた。
金のために結婚する気はない―牧師の娘が好きだ―
まいったな―愛のために結婚する―わしらはお前を愚か者だと思っている。

IV.
今日、その娘が通り過ぎるのを見た―聖人の日だ―鐘が鳴っていた。
お前はあの娘を美人だと思っている―しかしそんな娘はいっぱいいる、
金持ちの娘たちにもな―美人とは何か?―咲いている花だ。
しかし財産、財産は残って、財産、財産は増える。

V.
意固地になるな:時間をおけ:お前が怒るのもわかる。
わしが若い頃、娘っ子に夢中にならなかったと思うか?
しかし、あるクエーカー教徒の友達はよく言っていた:
「金のために結婚してはいけない、しかし金のあるところへ行け!」

VI.
そして私は金のあるところへ行った:そして母さんに会った、
たくさんの貯金があって、そして良い土地も持っていた。
母さんは美人ではなかったかもしれない:―わしは気にしなかった―
抱きしめたりキスしたりするには、無一文の娘と同じくらい都合よかったからな?

VII.
牧師の娘は何も持っていない、そして親父が死んでも何も相続しないだろう、
家庭教師か何かをやって、食っていかなきゃならない、分かるか:
なぜなら、やつはただの副牧師で、決して問題を解決できないだろう、
実際、やつはこの州に来る前に、自分でその種をまいていたのだ。

VIII.
やつは大学の借金をたくさん抱えてこの教区に来た、
それはやつにくっついて離れず、やつはまだそれから逃れられていない。
そしてやつは泥の中に仰向けに倒れていて、誰にも助けてもらえない、
仰向けに倒れた羊の方がましだ:それは、サミー、やつが愛のために結婚したからだ。

IX.
愛?愛とは何だ?お前は娘を、そしてその金も愛することができる、
それらは一緒に愛することができる、当然のことだ。
わしは母さんを、母さんの金のせいで愛せなかっただろうか?
いや―それはわしに母さんを大いに愛させた:それは愛する理由なのだ。

X.
ああ、そして母さんは、お前がその娘と結婚したがっていると言う、
紳士の生まれだぞ:わしらはお前を愚か者だと思っている。
止まれ、財産、止まらんか?―まったくどうしようもない愚か者だ―
だから、止まれ、止まらんか?くそったれ!―ハエがものすごくうるさい。

XI.
馬の頭のハエを追うから、そのフェンスの上のトネリコの枝を折ってくれ、すまんが!
紳士の生まれ!紳士の生まれとは何か?それは小銭のことだろうか?
財産、財産こそこの世のすべてだ、そして、サミー、もし天国で財産に意味がないなら
この世で財産を持っている者が一番幸せなのだから、わしは祝福されている。

XII.
家に押し入って盗みを働くのは、金を持っていて、
着るものがあって、いつも食い物にありつける者たちではない。
いや、それは、食い物にありつく方法を決して知らない連中だ。
わしの言葉を信じろ、サミー、貧乏人は総じてろくでなしだ。

XIII.
やつらか、あるいはその親父どもが、怠け者だったに違いない、
なぜなら、金を得るには、常に労働が必要だったはずからだ。
爺さんはほとんど何も持っていなかった/少なくとも金を隠していた。
しかし爺さんは働いて、自分をすり減らして死んだ、立派な死に方をしたんだ、本当だ。

XIV.
見ろ、あの丘の端からリグルズビー川が流れ出しているところを!
爺さんは農場を手に入れ、わしは製粉所を手に入れた/
そしてわしは橋も手に入れるつもりだ、そしてお前はそれを見るだろう/
そして、もしお前が良い相手と結婚するなら、土地はお前に譲ろう。

XV.
それらがわしの考えだ、サミー、だからわしは譲るつもりはない/
しかし、もしお前が悪い相手と結婚するなら、土地はディックに譲る。
さあ来い、財産、財産―馬が言っている―
財産、財産、財産―軽やかに、軽やかに駆けていけ。

 

 

*主人公には馬の蹄の音がproperty,propertyと聞こえています。原文はリンカンシャーの方言で書かれています。
2025.10.25
https://www.poetryfoundation.org/poems/45372/northern-farmer-new-style

Nothing will Die 何も死にはしない

 

Nothing will Die 何も死にはしない

 

川はいつ、私の眼の下を
     流れ続けることに倦むのだろう?
風はいつ、空を吹き続けることに
     倦むのだろう?
雲はいつ、流れ続けることに倦むのだろう?
胸はいつ、鼓動を続けることに倦むのだろう?
     そして自然は死ぬのだろうか?
決して、ああ!決して、何も死にはしない/
     川は流れ続け、
     風は吹き続け、
     雲は流れ続け、
     胸は鼓動を続け、
      何も死にはしはない。

   何も死にはしない/
   すべては永遠に
   変化する。
   今や世界は冬/
   秋と夏は
   とっくの昔に過ぎ去って/
   大地はその中心まで乾いている、
   しかし春が、新しい訪問者、
   豊かで奇妙な春が、風を
   ぐるぐると、
   隅から隅まで、
      そこかしこに
      吹かせ、空気は
   そして大地は
   再び生命で満たされるだろう。

   世界は決して作られたものではない/
   それは変化するが、色あせない。
   だから風を自由に吹かせよう/
   なぜなら、夕べと朝は
      永遠に
      やってくるのだから。
   何も生まれなかった/
   何も死にはしない/
   万物は変化するのだ。

 

 

2025.10.24
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/nothingwilldie.html

All Things will Die 万物は死ぬ

 

All Things will Die 万物は死ぬ

 

私の眼の下を青い川は
     音を立てながら流れ/
南風は空に
     広く暖かく吹いている
白い雲は次から次へと飛び去る。
この五月の朝、すべての胸は喜びに満ち、
     陽気に鼓動する/
   だが、万物は死なねばならない。
  川は流れるのを止めるだろう。
  風は吹くのを止めるだろう。
  雲は飛び去るのを止めるだろう。
  胸は鼓動を止めるだろう。
   なぜなら、万物は死なねばならないのだから。
     万物は死ねばならない。
  春は二度と来ないだろう。
     ああ、虚しさよ!
  死は戸口で待っている。
  見よ! 友は皆、
  ワインと浮かれ騒ぎを捨てていく。
  私たちは呼ばれて―行かねばならない。
  低く、とても低く横たえられて、
  闇の中に横たわらねばならない。
  陽気な歌は静まり/
  鳥の声は
  もはや聞こえず、
  丘の上の風の音も、聞こえない。
     ああ、悲惨さよ!
  聞け! 君たちに語っている間にも、
  死が私を呼んでいる、
  顎は落ち、
  赤い頬は青ざめ、
  強い手足は動かなくなる/
  温い血に氷が混じり、
  眼の玉は動かなくなる。
  九度、鐘が鳴り響く。
  陽気な人々よ、さらば。
  誰もが知る通り、
     古い大地は
     遠い昔に
     誕生した。
  そして古い大地は死なねばならない。
  だから暖かい風よ、吹け、
  青い波よ、岸に打ち寄せろ/
  なぜなら、夕べと朝よ
  君たちは
  決して永遠ではないからだ。
  万物は生まれた。
  君たちは二度と生まれないだろう。
  なぜなら、万物は死なねばならないのだから。

 

 

2025.10.24
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/allthingswilldie.html

Nothing will Die 何も死にはしない

 

Nothing will Die 何も死にはしない

 

私の眼下の川は飽きることなく
     いつまで流れ続けるのだろう?
風は飽きることなく
     いつまで空を吹き続けるのだろう?
雲は飽きることなく、いつまで流れ続けるのだろう?
胸は飽きることなく、いつまで鼓動を続けるだろう?
     そして自然は死ぬのだろうか?
決して、ああ!決して、何も死にはしない/
     川は流れ続け、
     風は吹き続け、
     雲は流れ続け、
     胸は鼓動を続け、
      何も死にはしはない。

    何も死にはしない/
    すべては永遠に
    変化する。
    今は世界の冬/
    秋と夏は
    とっくの昔に過ぎ去った/
    大地はその中心まで乾いている、
    しかし春が、新しい訪問者、
    豊かで奇妙な春が、
    ぐるぐると、
    隅から隅まで、
      あちらこちらへ、
      空気が、そして大地が
    再び生命で満たされるまで
    風を吹かせるだろう。

    世界は決して作られたものではない/
    それは変化するが、色あせない。
    だから風を自由に吹かせよう/
    なぜなら、夕べと朝は
    永遠に
    続くのだから。
    何も生まれなかった/
    何も死にはしない/
    万物は変化するのだ。

 

 

2025.10.24
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/nothingwilldie.html

All Things will Die 万物は死ぬ

 

All Things will Die 万物は死ぬ

 

私の眼下に青い川は
     音を立てながら流れ/
南風は空に
     広く暖かく吹いている
白い雲は次から次へと過ぎ去っていく。
この五月の朝、すべての胸は喜びに満ち、
     陽気に鼓動する/
    だが、万物は死なねばならない。
   川は流れるのを止めるだろう。
   風は吹くのを止めるだろう。
   雲は過ぎ去るのを止めるだろう。
   胸は鼓動を止めるだろう。
    なぜなら、万物は死なねばならないのだから。
     万物は死なねばならない。
   春は二度と来ないだろう。
     ああ、虚しさよ!
   死は戸口で待っている。
   見よ! 友は皆、
   ワインと浮かれ騒ぎを捨てていく。
   私たちは呼ばれて―行かねばならない。
   低く、とても低く横たえられて、
   闇の中に横たわらねばならない。
   陽気な歌は静まり/
   鳥の声は
   もはや聞こえず、
   丘の上の風の音も、聞こえない。
     ああ、悲惨さよ!
   聞け! 君たちに語っている間にも、
   死が私を呼んでいる、
   顎は落ち、
   赤い頬は青ざめ、
   強い手足は動かなくなる/
   温い血に氷が混じり、
   眼の玉は動かなくなる。
   九度、鐘が鳴り響く。
   陽気な人々よ、さらば。
     誰もが知る通り、
     古い大地は
     遠い昔に
     誕生した。
   そして古い大地は死なねばならない。
   だから暖かい風よ、吹け、
   青い波よ、岸に打ち寄せろ/
   なぜなら、君たちが見る夕べと朝は
   決して永遠ではないからだ。
   万物は生まれた。
   君たちは二度と生まれないだろう。
   なぜなら、万物は死なねばならないのだから。

 

 

2025.10.24
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/allthingswilldie.html

Madeline マデリーン

 

Madeline マデリーン

 

I.
君は黄金の倦怠に浸ったりはしない、
 眠っているような夏の静けさとは無縁な、
 変わり続けるマデリーン。
 突然の、甘美で奇妙な眼差し、
 魅力的な意地悪と愛すべき怒り、
そして目まぐるしい変化の軽やかさ、
 光と影の間を君はさまよい歩く。

II.
微笑み、眉をひそめる君は、いつも
恋の知識に満ちている。
君の豊かな微笑みは
深遠で明瞭な啓示/しかし誰が知るだろう、
微笑みとひそめた眉のどちらが速く消え去るかなど?
誰が知るだろう、
   微笑みとひそめた眉のどちらが甘美かなど?
その完璧な美しさでひそめられた眉が
額の上で、太陽に縁取られた小さな雲のように、
神々しい瞳に薄暗く覆いかぶさる、
   変わり続けるマデリーン。
 君の微笑みとひそめた眉は互いに
  疎遠なものではなく、
  それぞれが最も愛しい兄弟であって/
 刻一刻とお互いの中に織り込まれる
  絹のような光沢を持った色糸。
  全ての神秘は君のもの/
 微笑み、眉をひそめる君は、いつも
 恋の知識に満ちている、
   すべての変わりゆくマデリーン。

III.
移ろいゆく情熱に煽られた
 繊細な、突然の炎が、
  君の周りに燃え上がって、踊る:
 君の手をキスしようとすると、
羞恥の怒りが流れ出て
 君の穏やかな眼差しにあふれる、
そして黒い眉は突然、
下に向かって弧を描く:
しかし私が顔をそむけると、
君は私に引き止めるために、
 乞いもせず、無駄に争いもせず、
  しかしその間、じっと見つめることで、
 私の弾む心をすべて
  微笑みの黄金の網に絡め取ってしまう/
そのとき狂気と至福の中で、
もし私の唇が大胆にも
君の細い指に恋のキスを試みるなら、
君はまた怒りに顔を赤くする/
そして黒い眉は突然、
下に向かって弧を描く。

 

 

2025.10.22
https://www.telelib.com/authors/T/TennysonAlfred/verse/juvenilia/madeline.html