サルダーにおけるラージプートの反逆者




RAJPOOT REBELS
On the Sardah

Alfred Lyall



サルダーにおける
ラージプートの反逆者

 

アルフレッド・ライアル

 



訳者より:Verses written in Indiaの中の一編です。サルダーはインドとネパールの間の川を指します。
原文テキスト:
https://www.ebooksread.com/authors-eng/alfred-lyall/verses-written-in-india-lay/page-1-verses-written-in-india-lay.shtml
原文画像:
https://books.google.co.jp/books?id=03k-AAAAYAAJ&pg=PA67&hl=ja&source=gbs_toc_r&cad=3#v=onepage&q=RAJPOOT%20REBELS&f=false

 

激流が
険しい崖を洗い、
松と樫が
ネパール山脈の尾根を覆う場所で、

二十人のラージプートの反逆者たちは、
やつれ、青ざめ、やせ細って、
物憂く、
泡立つ流れに小石を投げ入れていた。

彼らの目は落ちくぼみ、疲れ果てていた、
その目は無気力な悲哀とともに
荒れ果てた鷲の巣から
眼下の平原を眺めていた。

彼らは山の風を避けて、
寒さと湿気に震えていた、
ジャングルの命とりの沼地の
激しい熱病に朦朧としていた。

二人はサーベルで、
一人はエンフィールド銃で傷を負っていた、
しかし、誰も隣人を気遣いはしなかった、
全員が病人と怪我人だったのである。

ラージプートの指導者はその時、
地面からぎこちなく、ゆっくりと起き上がって、
敵の陣営を見た、
そして仲間を見回した;

そして彼は言った:「祖国を追われ、
他人に故郷を譲って、
同じく追われる者たちとともに、
私は異国の土に立っている。

彼らは村の屋根を焼き尽くし、
私の親族の最も優れた者を殺した、
荒廃させ、焼き尽くし、略奪した、
私たちは何の罪も犯していないのに;

私たちの一族は向こう見ずで粗野で、
私たちの盗賊は多く、背が高かったが、
私たちは決して英国人の血を流したことがなく、
英国人の屋敷を襲ったこともなかった。

王は必要があれば十分の一税を徴収し;
ならず者や愚か者でさえもそれを支払った;
なぜならその土地に対する私たちの権利は
羊皮紙に書かれるものよりも強固だったからである;

それは私たちの父祖がジャングルを
斧と剣で切り開いた土地だった、
その古くからの権利は
それぞれの時代の支配者たちに大切に守られてきたのである。

私たちの父の呪いよ、私たちの父の土地とともに
大いなる神の怒りの一撃のごとく
憎き英国の
頭と鉄の手と心臓に下り給え

祖先が戦ったように、私たちも戦う:
しかし、剣と火縄銃で立ち向かわなければならないのは
千丁が一丁のように働く
密集した銃剣の輝く隊列である!

ガンジス河の聖なる岸辺から、
ラクナウの美しい塔から、
彼らは私たちを確実に、
そしてゆっくりと追い詰めてきた。

* * * *
* * * *

軍隊が殺戮を終え、
絞首刑の執行の終了を命じたとき;
彼らは砂漠の丘から私たちを招くだろう、
平和な故郷に帰らせるために。

重い気持ちで畑を耕すために、
畑の半分を奪われて、
高利貸しの約束や法律家の狡さに抗って
まだ残されている何物かを争うために。

イギリス人の顔を見ると、
忠実に頭を下げ、
冷ややかな人種に奴隷のようにへつらって、
給与と一切れのパンを求める;

よそ者から報酬を得るために
牛やロバのように働く―
私たちの子孫はフランク人に支配されることになるだろう、
私の命はもうお終いだからな!

 

2023.11.7